「恋するKAIDOヌーボ」



No.1

道路を走って来る一台の赤い車。今回のホストは夢見る永遠の乙女、早乙女泰三。
泰三:「恋するKAIDOヌーボ、今日は誰かしら♪」


ーPM.2:00、ゲストと待ち合わせ。


泰三:「あ、あれかしら?やけにおおきいわね…ガタイもしっかりしてる…んーいい感じじゃなーい?」

道路沿いに立つ人物。泰三は車を寄せて行く。

泰三:「あら、あなただったの。久しぶりねえ!茂野君」

吾郎:「おそいっつーの!」

泰三:「あいかわらずせっかちねえ。とりあえず横、座りなさい」

吾郎:「お、おう」

泰三:「シートベルト、ちゃんとしなさいね。今日はよろしくおねがいしますぅ」

吾郎:「ちぃーっす。ところでもう一人は誰なんだよ」

泰三:「今回はと・く・べ・つ!あなたひとりよん!うふ!(ばっちーん☆←ウインク)」

吾郎:「げえ!おかまのおっさんと二人っきりかよ!?やめてくれよ!せっかくアメリカから帰って来たっつーのに…」

急に泰三の顔が一変する。
泰三:「うるさい!!若造は黙って横にすわってな!!!」

吾郎:「は、はひ…」

泰三:「で!?どこに行きたいの?!」

吾郎:「と、とりあえずバッティングセンターに…」

泰三:「わかったわ、私のマッサージが受けたいのね。シティホテル予約してるから今から行くよ!!」

吾郎:「わかってねーじゃんよ!何いってんだよ!俺はバッ…」

泰三:「若造は黙って着いて来な!!!かっ飛ばすわよ!!!」

吾郎:「ひいぃぃぃ(し、死ぬ!!っていうかなんでホテルなんだ?!)」

アクセルを思いっきり踏み込む泰三。
涙目の吾郎。

***

No.2

ーPM.3:00、ホテルへ到着。


ピ!がちゃり。
カードを差し込んでドアを開ける。

泰三:「着いたわ」

吾郎:「ふーん。いい部屋じゃねえか」

ベッドにしどけなく腰掛ける泰三。

泰三:「さ、…ここに寝て…」

吾郎:「うっ!!(何?このデジャヴ!!)」

泰三:「もう!照れ屋さんねえ」

ずるん、と吾郎の着ていたポロシャツを泰三は一気に脱がす。

吾郎:「ひぃ!!(これ前にもあった!!前にもあったよ、おとさん!!)」


ーAM.3:30、泰三のマッサージ。


吾郎:「はう〜ん。こんな気持ちイイのはじめてかも〜」

泰三:「初めてじゃないでしょ、もう、この子ったら!」

でも泰三さん、ちょっと嬉しそう。

泰三:「あら!腰ガタガタね!(…もしかして!!)…茂野君、いつアメリカから帰って来たの?」

吾郎:「え…き、昨日だよ!」

泰三:「あやしいわね〜本当のこと白状なさい!えい!」

吾郎:「い、いたた!!ごめんなさいごめんなさい!一昨日です!」

泰三:「やっぱりね。恋人といちゃいちゃしてたんでしょ。昨日何回ヤった?」

吾郎:「なんでんなこと言わなくちゃいけねえんだっああああ痛い!痛い!!ギブッ!!ギブッ!!!…さ、三回デス…」

泰三:「私の見立てどおりねっ!はい!マッサージ終わり♪」

吾郎:「はあはあ…。結局それが聞きたかったのかよ…」

泰三:「さ、次はちょっと早いけどお夕食ねっ、何が食べたい?」

吾郎:「今度は俺の好きなとこに連れてってくれんだろーな…肉!!肉がいい!!!がっつり肉が食いたい!!」

泰三:「OK。そこで今白状したこともっと聞くからね(ボソリ)」

吾郎:「え!?」

***

No.3

ーPM5:00、和食ダイニングへ。

吾郎:「和食、久しぶりだなー」

泰三:「でしょ?ここはお肉がおいしいのよ〜。もちろん特選黒毛和牛よ」

吾郎:「えーっと、メニュー上から全部」

泰三:「茂野君、凱旋帰国おめでとう!ささ、乾杯しましょ!」

吾郎:「これ、アルコールじゃねえか。俺、まだ19歳」

泰三:「かたいこと言わないの!私は静香や父さんほどKAIDOマニュアルに縛られていなくってよ?(←??)はい、かんぱーい!」

吾郎:「か、かんぱーい」

カチーン。ジョッキのぶつかる音。

吾郎:「ぷっはあー」

泰三:「いい飲みっぷりね!ホレボレしちゃーう!さっ、もう一杯!」

どんどんビールを注いでいく泰三。
どんどん酔わされていく吾郎。
全ては泰三の思惑どおり?


ーPM6:00、恋愛の話で盛り上がる?


泰三;「…で、茂野君は恋人のどこがいいの?ていうか、ぶっちゃけ3回ヤった昨日のお相手は佐藤君ね?」

勢い良く吾郎の口からビールが吹き出す。

吾郎:「ブーーーーッ!!!!な!?なんで知ってっ!?い、いやいや、ちげーよっ!(動揺!)」

泰三:「隠さなくてもいいじゃない。それより質問に答えなさいよ。佐藤君の魅力って何?確かに彼は私から見てもプリティボーイだわ。世間のお嬢様方もそう思ってらっしゃる。でもね…それはあくまで私や外野の意見なの…恋人であるあなたの見解が聞きたいわ…」

吾郎:「うーん、うーん、俺の球受けてくれるところ?あ、それ小森も田代もキーンもサンダースもそうか…。ここ一番で打ってくれるところ?…あ、他にもいたっけな。 そうそう、幼なじみで親友で、ライバルだけど恋女房ってところ?」

泰三:「それ、ある意味すごいわね。一人でそんなに役目があるの、ふつうは何人かで役割分担されてるわ」

吾郎:「だからなのか?普段温和なのにキレたら手ぇつけられないくらい怖いしよー、振り払っても振り払っても追いかけてくるのが恐ろしいっていうか」

泰三:「佐藤くんのいいところ、ちっとも言ってないわよ」

吾郎:「そうだなーあはは!」

泰三:「なのに、二人は恋人、と。ヤっちゃった、と」

吾郎:「そこが俺自身わかんねーんだよな。気がついたら…。流されやすいのかな、俺」

泰三:「そうねー茂野君、流されやすいものね。アメリカでも相当ヤってるでしょ。
キーンとかJr.とか」

吾郎:「ぶーーーー!!!!ま、また吹いたじゃねえか!ななななんでそんなことまで知って…」

泰三:「隠したって無駄よ。あなたの腰の具合は昨日だけのものじゃないわ。私の手にかかったら一発でわかるのよ!」

吾郎:「ははは…あの、その、なんだ、ほらおっぱっぴーってやつ?オーシャンパシフィックピースだよ!」

寿也:「ノーーーー!!!吾郎君!それ本当かい!!?太平洋の平和を願っちゃったのかい!?そしてじっこうしちゃったのかい!?」

どんがらがっしゃん。隣の席とのしきりを蹴倒して、出て来たのは寿也と静香。

吾郎:「寿也!?」

泰三:「静香!?」

静香:「はあーい」

泰三:「二人ともどうしてここに?別の場所でロケだったはず」

静香:「そのはずだったんだけど、佐藤君にどこ行きたい何したい?って聞いても茂野君の尾行したい盗撮したいあげくの果てにはナニがしたい、って聞かないのよ!この子おかしいわよ!私もう無理!!」

吾郎:「と、寿也…尾行って…盗撮って…」

寿也:「ホテルではクローゼットの中にいました!ふふふ」

静香:(ねっ?兄さん!怖いわよ、怖かったのよ!!この子!!)


ーPM6:30、というわけで寿也と静香が合流。

***

NO.4

泰三:「じ、じゃあ、改めましてかんぱー」

寿也:「それより吾郎くん!聞き捨てならないことが満載だよ!!なに?アメリカで相当羽を伸ばしてたみたいじゃないか。監督!僕は左から右に聞き流すことができません!」

静香:「そ、そう…」

寿也:「それに僕のいいところ言えないなんて、吾郎君酷い!僕にはそんなに魅力がないのかい?僕はこの収録の間中監督に君の魅力を語っていたよ!まだまだ語り尽くせないくらいだよ!監督!僕は冷静(白)と情熱(黒)の間を振り子のように行き来しています!!ふふふふふ…」

静香:「そう…」

泰三:「佐藤君、あなた、もうしっかりがっつり情熱(黒)モードにはいっているわよ。黒寿也様降臨ねっ」

寿也:「どうやら僕たちまだまだ話し合うこといっぱいありそうだねえ…吾郎くん口べただって知ってるから、体に聞いてみないといけないねえ…」

吾郎:「寿也…!も、もしかして…昨日ヤッたばかりなのに…」

寿也:「ふんぬっ!!」

吾郎:「ぎゃ!!」

寿也が吾郎を肩に担ぎ上げる。

寿也:「トレーナー、あのホテルの部屋まだ使えますか?カードキー、渡してもらえます?」

泰三:「明日チェックアウトしてね!…はい」

吾郎:「あ!おかま野郎!鍵わたすんじゃねえ!!」

寿也:「君が僕の魅力に気付くまで容赦しないからね!!」

吾郎:「ぎゃあああ!!タスケテー・・・」

寿也は吾郎を担いですたすたと出口へ歩いていく。
響くのは吾郎の断末魔のみ。


ーPM7:30、寿也、吾郎を捕獲。


【終】


***

ホワァ(*´▽`*)
相互記念に香代さんにいただきました〜
ありがとうございますvv
たた泰三さんvv 
泰三さん本当に早乙女家の人間かちょっと疑ってしまいますよねw
そして、寿也痛い(褒め言葉)
最近、痛い寿也が好きな私が一番痛いんじゃ?って思ってきましたw
後、吾郎君は流されやすいと思います!

香代さん本当にありがとうございます!


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