サンタクロースの弟子


粉雪舞う12月。道行く人々は身を寄せ合い、俯きがちに歩いている中、明るく元気な声が響く。
「ごろー兄ちゃん早く!早く!」
そう言って、黄色い毛糸の手袋をはめた小さな手が一生懸命兄の手を引っ張る。
「真吾、別に急がなくてもケーキは逃げないぞ。」
母親から『注文していたケーキを取ってくる』という、真吾にとって重要な任務を貰ったのと、何より去年から寮生活になって、家にほとんどいない大好きな兄と一緒にいれる事が嬉しいらしい。
そんな可愛い弟に苦笑しつつ、手を引かれている吾郎の顔はどこか浮かない。
なでなら今日家を出る間際に、桃子からのある事を“お願い”されたからだ。


外で真吾を待たし、玄関で靴を履いていると、後ろからトントンとそっと肩を叩かれた。
何だと思い振り向くと、真剣な顔の桃子が立っていた。
「吾郎、お願いがあるんだけど。」
「ん?」
「真吾がプレゼント何が欲しいか聞いてほしいの。」
「は?プレゼント何が欲しいかなんか、本人に聞きゃあいいじゃねえか。おい!真吾!?!?」
真吾を呼んだ瞬間、思いっきり桃子に頭を叩かれた。
「痛てぇ!?何すんだよ!」
「ごろー兄ちゃんなに〜?」
「何でもないのよ。真吾、もうちょっと外で待っててくれる?」
俺の訴えは綺麗に無視されて、チョコンとドアの隙間から顔を出す真吾に笑いかける。
「? うん、わかった〜。」
そう素直に返事して真吾がドアを閉めると、さっきまでにこにこ笑っていた桃子の顔が鬼のように変わり、俺を睨みつける。
「ちょっと!!あんた、真吾の夢を壊すつもりなの!?」
「ゆ、夢って・・・たかがクリスマスだろ!?」
ビクビクしながらも、そう反論すると桃子は大きな、本当に大きなため息をついた。
「・・・・あの子、サンタさんを信じてるの。だから私たちが聞いても、『もうサンタさんにお願いしたから言わない〜』って言うのよ。」
俺はその言葉に目を大きく見開いた。
「・・・・さんた・・・さん?」
「そう。」
「あれか?あのクリスマスになると、赤い服着た浮かれた爺さんだよな?」
「・・・・浮かれてるかは知らないけど、そうよ。」
俺は頭を抱えてしまった。
よくよく考えれば真吾はまだ6歳だ。サンタを信じてて何が悪い。
そんな俺の苦悩を桃子はわかるわと言うよう腰に手を当てながらうんうんと頷いてる。だけど容赦はない。俺にビシッと指を突きつけると、高らかに宣告する。
「いい?吾朗、今日中に、間違いなく、何が欲しいのか、聞いてちょうだい。そしてそれがすぐに準備できるようなモノなら、ゲットしてきてちょうだい!」
「ちょ、ちょっと待てよ!さっき聞くだけって!」
焦って言うと、桃子は恨みがましそうな顔をする。ちょっと、いやかなり怖い。
「本当ならあんたがもっと早く寮から帰ってくるはずだったのに、ギリギリまで帰ってこないからこうなったの。わかる?私がどれだけ焦ったか。ねえ?」
「ハイ。ワカリマシタ。オカアサマ。」
こんな状態の女に、いや母親に勝てる男なんてこの世に存在しない。それが息子なら尚更だ。


(はぁ〜どうすっかな〜・・・。一応ダメ元で聞いてみっか・・・。)
俺は手を繋いでいる真吾に目を移し、さりげなく聞いてみる。
「おい、真吾。サンタにプレゼント何頼んだんだ?」
誰か違う人が聞いたら、どこがさり気なくだ!とツッコミが入りそうだ。
真吾は当たり前だが、不審な顔をして長身な兄の顔を見る。
「なんで?」
「・・・うん?あー・・・ほら、あれだ。参考までに、何頼んだのかな〜ってな。」
「・・・・ママに何か頼まれたんでしょ?」
「え!?なんで?」
「だって、最近ずっと何が欲しい?とか、何頼んだの?とか、僕のプレゼント聞いてくるんだもん。」
「・・・・」
(桃子の奴、そうとう焦ってたんだな・・・。)
そんな最近不審な母親の行動を思い、この任務を失敗した自分の末路に冷や汗をかく。

「僕、絶対教えないよ!だって、サンタさんは何でもわかるんでしょ!ママやパパに言わなくたってちゃんとくれるもん!」
「あ〜・・・そうだよな〜。サンタはすげーよな〜・・・・。でもよ真吾。」
今俺の頭の中はすごい速度で回転していた。後で考えると、自分でもよくこんな言い訳を思いついたと感心する。
「なに?」
「サンタって何歳ぐらいだと思う?」
まさかこんな質問をされるとは思わなかった真吾は、真剣な顔で悩む。
「う〜ん・・・。100歳ぐらい?」
「そうかもな〜100歳ぐらいかもな〜。なんたって爺さんだもんな。髪の毛も髭も真っ白だし、肥満だし、おまけに目も悪そうだしな。もしかしたら、ボケてるかもしれね〜。」
「えーーー!?」
真吾は俺の話にびっくりする。
「ほら、TVで100歳になった爺さん婆さん出る時あるだろ?あの人たちが(失礼だけど)世界中の子どものプレゼント全部覚えれると思うか?メモしててもメモの場所忘れてそうだぞ?」
「え・・・でもサンタさんだし、サンタさんにはいっぱいの弟子がいて、皆で配達してるんだよ?」
ちょっと心配になってきたのか、真吾は目をウロウロさせてしどろもどろに呟く。
(・・・そうなのか?)
内心サンタの組織がいったいどういう仕組みなのか考えるが、チャンスだとばかりにいいつのる。
「弟子は弟子だからな、サンタじゃない。もしかしたら誰かのプレゼント抜けてるかもしれない。忙しいからサボってる奴がいるかもしれねえからさ・・・え〜と・・・母さん達がサンタに最終確認の電話をかけるんだよ!『うちの子のプレゼント用意できましたか?』って。」
「そうなの?」
あまりに素直に、しかも純真な目で聞かれ、罪悪感に苛まれるが仕方ない。
「う、うん。だから母さんとかにちゃんと言わないと、母さんがせっかく電話かけても、真吾が欲しいやつと合ってるかわかんねえだろ?」
「うん。わかった!じゃあ今から家に帰ってママに言ってこようよ!」
(それはまずい!桃子からちゃんと金貰って買ってくるようにって言われてるんだ!じゃねえと、今晩までに間に合わないし。)
真吾が俺の手を引っ張って走り出そうとするのを慌てて止める。
「ちょっと待て真吾!別に母さんじゃなくても俺でもいいんだぞ?」
「ごろー兄ちゃんでもいいの?ちゃんと電話番号知ってるの?」
「当たり前だろ〜!で、何頼んだんだ?」
やっとこの厄介な依頼から解放されると思い、勢い込んで真吾に聞くが、真吾はあろうことか違う場所をじっと見ている。

(?)

真吾の視線を辿ってみると、そこには何かの店頭販売なのか、サンタの仮装をした男が立っていた。
自分と同じぐらいの身長に、線の細いすらりとした体つき、客を呼ぶ声はまだ若い。真っ赤なサンタ帽子に、白い髭とカツラをご丁寧につけていて、顔全体がわからない。
「真吾?」
そう呼びかけると、真吾は俺の方を向いてにっこり笑った。
「僕、お弟子に直接聞いてくる!」
「え!?弟子ってあれか!?」
あれはどう見ても販売員だろ!?という言葉を無理やり飲み込んだ。
「ちょっと、ちょっと待ってろよ真吾!聞くのはいいけど、あいつがここの担当者か聞いてきてやるからな?担当が違うとわからないかもしれねえしな!待ってろよ!」
「え?う、うんわかった。」
そう言い残し、ダッシュでサンタ(の弟子)に突進して行く兄の姿を見送った。


「いらっしゃいませ〜。新食感のたまごプリン一ついかがですか〜?」
そんな呼び込みをするサンタに吾朗は一直線に近づき、そいつの目の前で立ち止まった。
「いらっしゃいま・・・!?」
そんな吾朗に気づいたサンタが、愛想よく声をかけようとして声を詰まらせた。
サンタは大きく目を見開き、まじまじと吾朗の姿を眺めた。

(・・・なんで君がここにいるの?)

そんなサンタの様子にお構いなしで、吾朗は真剣な顔でサンタに話かける
。 「なあ、あんた、ちょっとだけ俺を助けると思ってつき合ってくれないか?」

(もしかして、いや確実に気づいてない?)

サンタはごほんと咳払いをして、少しくぐもった声を出しながら尋ねる。
「え〜・・・、付き合うって何かな?まさか・・・ナンパじゃないだろうね?」
「ナンパ?そんなわけねえだろ!実は頼み事があるんだけど。」
「頼み事?」

吾朗は真吾とのやり取りをサンタに話すと、サンタは吾朗の背後をチラッと見た。
そこには遠くからじーっとこっちを見ている真吾がいた。
「なあ、頼むよ!ちょっとサンタの弟子のふりして弟のプレゼント聞いてくれるだけでいいんだ!」
一生懸命懇願する吾朗の姿を見て、サンタはクスっと笑う。
(一生懸命頼んじゃって、本当に君らしいね。)
「わかった。ぼ・・俺でいいなら君の力になるよ。」
「本当か!?さんきゅー!」
そう言い、満面な笑顔になると弟の方に駆けて行った。


すぐに真吾をサンタに前に連れて行くと、真吾は絶対プレゼントのメモと確認してね!っと付け加え、サンタに何か耳打ちした。
(やれやれだぜ・・・。)
「真吾ちゃんとサンタの弟子に言えたか?」
耳打ちし終わった真吾に聞くと、真吾は元気よく頷いた。
「そっか。じゃあ今夜絶対プレゼント届くな!良かったな真吾。」
「うん!じゃあ早くケーキ取りに行こうよ!」
「ああ、そうだな。・・・真吾、母さんに頼まれたケーキ屋、あそこに見える店なんだけど、一人でいけるか?」
「え?吾朗兄ちゃん一緒に行かないの?」
真吾が不安そうに見上げてくるが、俺はしゃがんで真吾と目線を合し、頭をなでてやった。
「真吾、もうお兄ちゃんなんだろ?俺が寮に居ても安心できるとこ見たいな〜。それとも、買い物も一人で出来ないのか?」
意地悪く言うと、真吾は口をとがらせる。
「できるよ!それぐらい!」
「そうか?じゃあ一人で取ってきてくれ。お金、これな。ちゃんと持ってろよ?店に入ったら、お店の人に予約したケーキ取りに来たって言うこと。誰ですかって聞かれたら母さんの名前を言うんだぞ?わかったか?」
「うん!」
「よし、じゃあ行ってこい!」
そう言い、背中を押すと真吾は勢いよく走って行った。その後ろ姿に「お釣り忘れるなよー!」と声を掛けると、傍らにいるサンタの方を向いてへらっと笑う。

「悪かったな。仕事中だったろ?」
「いや、大丈夫だよ。仲良いんだね、弟さんと。」
「まあな、歳も離れてるし、普段家にいないからな。それで・・・あいつ何て言ってた?」
そう聞くと、サンタは笑ってそっと真吾が欲しいものを耳打ちしてくれた。
「・・・ふ〜ん、なるほど、わかった!ホントにありがとな!そうだ、たまごプリン?買っていくから!」
そう言うと、店内に入り、たまごプリンを5個買って出てくると、ちょうど真吾がケーキの箱を大事そうに抱えてこっちに向って来ていた。
「真吾!」
手を大きく振ると、真吾がにっこり笑う。
真吾の方に行こうとして、店頭にいるサンタの方をもう一度振り向いた。
「ホントにありがとな!それと・・・・・。」
サンタは何だろ?という風に首を傾げた。

「サンタは・・・・・何が欲しいんだ?」
「え?」
「ほら、俺の弟のプレゼント聞いてくれただろ?だったら俺はサンタの欲しいもの聞いてやるよ。まあ、俺に言ってもちゃんと願いが届くかわかんねーけどな。」
ニヤッと笑うと、サンタは目を丸くしてから何か考えて、遠慮がちにボソッと言う。
「・・・・・・・・大事な恋人からのプレゼントなら・・・何でもいいんだ。まあ、俺の恋人はこういうイベントに無頓着だし鈍いから、期待はしてないけどね・・・。」
「・・・・・ふ〜ん。願い叶うといいな。じゃあな!」
そう言い、今度こそ振り向かず真吾の元に行き、頭を撫でてやった。
「吾朗兄ちゃん!僕ちゃんとできたよ!」
「ああ、えらかったな!母さんにも親父にも真吾がケーキ一人で取りに行ったって言わないとな!」
「うん!・・・・あれ?吾朗兄ちゃん、顔赤いけど・・・病気?」
「え?そうか?気のせい気のせい!じゃあちょっと買い物して帰るか。」
「うん!」
真吾と手をつなぎ、そっとサンタの様子を思い出して笑う。
(どっちが鈍いんだか・・・)


「寿也君!今日はもう上がっていいわよ!本当にありがとね〜。今日まで3日間、お婆さんの知り合いだから〜って働かせちゃって。バイト学校には絶対黙っておくから!」
「お疲れ様です。大丈夫ですよ。僕3日間くらいならバレませんし、サンタの格好してたから知り合いにもわかりませんよ。」
「ならいいんだけど。クリスマスだし、寿也君彼女とかいたら申し訳ないわ〜とおもちゃって。大丈夫?」
「ええ。彼女はいないですし。そんなに気にするんでしたら、バイト代弾んでください。」
にこりと笑うと、女店長は親指をグッと立てて笑う。
「まかせなさい!バイト代うんと弾んでおいたから!じゃあお疲れ様〜。また来年暇だったらお願いね。」
「はい、お疲れ様です。」

この3日間のバイト代を受け取り、店内から一歩外に出ると、辺りはもう真っ暗でクリスマスのイルミネーションがキラキラ輝いていた。
(吾朗君は、今頃家族とパーティーかな)
まさかバイト中に吾朗と、しかも声を掛けられるなんて思いもよらなかった。
(真吾君のプレゼントちゃんと買えたかな?それにしてもサンタの弟子のふりって・・・ふふ、吾朗君らしいや)
脳裏に弟と手を繋いで去って行く吾朗の姿を思い出す。
クリスマスに吾朗と会う約束はしていない。バイトもあるし、吾朗の家族に遠慮したのもある。
世間一般の恋人同士ならクリスマスに会うのは普通かもしれないけど、自分も彼も男同士だ。
もちろん吾朗へのプレゼントは用意してあるけど、今日渡せるとは思ってないし、次会った時にでもと割り切っていたが・・・。
(実際に見ちゃうと、どうしても会いたくなるんだよね〜・・・。それにしても吾朗君、僕に全然気づかないし。プレゼント・・・あの様子じゃ・・・ないね・・・)
ふぅと小さくため息をつくとお爺ちゃんとお婆ちゃんが待つ家に急いだ。


家に帰る途中で雪がと降ってきた。
コートの襟を立てて足早に歩いていると、家の前に誰かが立っているのに気づいた。
(・・・? ・・・・!?え!?)
僕は慌ててその人の所まで走って行った。

「吾朗君!!!」
僕の声に気づいて、吾朗君は振り向いてにこっと笑って片手を上げた。
「よう!寿!」
「どうしたの!?今日会う約束とかしてないよね!?いつから立ってたの?」
吾朗君はの頬を両手で包むと、驚くほど冷えていた。鼻の頭も赤くなっている。
「別に?ちょっとランニングがてら寄ってみただけだよ。」
「だったら中で待ってれば良かったのに!ほら入ってよ!」
玄関の方へ手を取って連れて行こうとしたけど、吾朗君はついて来なかった。
「? どうしたの?」
「いや、本当にランニングで寄っただけだし、今から家に帰ってパーティーだと。」
「でも、走ってた割には体冷たいよ?」
「まあ、そこら辺はつっこむなよ。それと・・・。」
そう言い、首に巻いていた濃紺のマフラーを外すと、僕の首にふわっと巻いた。
「これ、がんばってるサンタへのプレゼント。あまにり寒くて自分で巻いちまったけど、新品だから。気に入らないならクリーニングでも出してくれ。」
巻かれたマフラーからは吾朗君の温もりと香りがする。それにしても・・・。

「吾朗君・・・気づいてたの?」
吾朗君は、頬を少し掻いて首を傾げる。
「俺の恋女房だぜ?気付かないわけないだろ?」
(・・・・ああ、これ絶対無意識だよね・・・)
「だったら、声かけてくれたらよかったじゃない!」
「だって、寿也俺にバイトの事言ってなかったし、ばれたくないのかな〜って。」
(もう・・・吾朗君には敵わないよね・・まったく・・・)
僕はそんな吾朗君をギュッと抱きしめると、吾朗君は途端に顔を赤くして何かあわあわ言っているけど、そこは無視してもう少し力を込めて抱きしめると大人しく腕の中におさまった。
「・・・寿、あったかい・・・。」
「吾朗君が冷たいんだよ。」
「そっか・・・。」
お互い触れた所から温もりと冷たさが混ざり合って馴染んでいく。

帰り道会いたいと思っていた分嬉しさが増して、離れがたかったけど、この後の吾朗君の予定を考えてそっと離す。
「吾朗君、この後家でパーティーでしょ!もう帰らなきゃ!」
「あ!ホントだ!じゃあ、寿。」
慌てて駆け出そうとする吾朗君の腕を掴む。
「ちょっと待って。僕のプレゼントは受け取ってくれないの?」
「え?」
「家にあるから、待っててね。」
猛ダッシュで家に入ると挨拶もそこそこに自分の部屋に駆け込み、綺麗にラッピングされた袋を破ってそれを引っ掴む。
そのまままた家の外に出ると、今度はさっき吾朗君がしてくれたように、深紅のマフラーを吾朗君の首に巻いた。
「寿・・これ。」
「まさか吾朗君もマフラーだとは思ってなかったよ!」
2人はお互いプレゼントした赤と青のマフラーを見て笑い合った。

「じゃあ、寿也これありがとな。」
「あ、吾郎君。明日・・・暇?」
「暇だけど?」
「じゃあ、明日僕とクリスマス祝ってよ。」
「? 今日でクリスマス終わりだぞ?」
首を傾げる吾郎に微笑みかける。
「知ってる。だけど今日は吾郎君の家族に吾郎君を取られちゃうから、明日は僕だけの吾郎君になってよ。」
「! な、何言ってんだよ。恥ずかしい奴だな・・・・・。わかった、明日な!」
今度こそ走りながら去っていく吾郎君に、もう一声掛ける。
「その時のプレゼントは吾郎君がいいな!」
すると走ってる足をピタリと止めて、僕をを真っ赤な顔で睨みつける。
「バカ寿!!!!」
予想通りの反応を返してくれる可愛い恋人に苦笑しつつ、明日を楽しみにようやく家路についた。



***

最後書いてて恥ずかしくなってきましたorz
なんですかこの バ カ ッ プ ル 
なんですかこの グ ダ グ ダ 感
と、とりあえずメリークリスマス!!(無理やり絞め)


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